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組織の強さは、目に見えないところに宿る

松下幸之助は「事業は人なり」と語りましたが、この言葉はいつの時代も変わらぬ真理です。どれだけ優れた戦略を描いても、それを実行するのは人であり、組織であり、職場の“空気”だからです。

私たちが支援する現場でも「計画を立てるだけで終わっていませんか?」とよく尋ねます。計画だけで満足し、実行されずにいる戦略は、絵に描いた餅に過ぎません。その理由の多くは、経営者の想いが管理職や現場に届かず、“目に見えない壁”が職場にあるからです。

唐の太宗・李世民は『貞観政要』で「耳の痛い進言を聞き入れる姿勢」の大切さを説きました。職場活性化の本質もここにあります。上司に意見を言える風土、失敗を恐れずチャレンジできる空気、互いの弱さを補い合うチーム意識――これらは全て“目に見えない職場の力”です。

この力を育てるには、管理職教育と小さな対話が欠かせません。ある中小企業の例では、計画共有会議をきっかけに、管理職が自ら現場課題を洗い出し、社員と改善活動を始めました。小さな変化が連鎖し、「自分たちで会社を良くする」という前向きな空気が生まれ、結果として売上改善にもつながりました。

また、この“組織の実行力”は地域活性化や社会貢献の土台にもなります。社員が仕事を通じて成長し、地域の役に立ちたいという意識が芽生える職場づくりは、会社の成長と地域の未来を共に動かす力になります。

実は私自身、最近もクライアントさんの会議に一緒に入り、ホワイトボードを前に汗をかきながら一緒に課題整理をしました。1つずつ具体的に決めて動いていくと、社員さんの目が変わる瞬間があります。その瞬間に立ち会えるのが、この仕事をしていて本当に嬉しい時間です。

目に見えないところを耕すのは、地道で根気のいる作業です。しかしその積み重ねこそが“変化の風”を呼び込みます。私たちライブリッツはこれからも、戦略を実行に移すための組織と職場づくりを、皆さまと共に伴走していきたいと思っています。

まずは今日から、あなたの職場で“小さな対話”を始めてみませんか?「自分たちの職場は自分たちで変えていけるんだ」という前向きな一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう。

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2015年には日本経営診断学会会長賞、そして2018年には、中小企業庁長官賞を受賞。2020年にはBatonzベストアドバイザー2020に選出。 私の仕事は、クライアント企業が変化して、成果が出てなんぼの世界。報告書を書くとかいった「作業」自体になんの価値もありません。「コンサルを受けたい」社長なんていません。 私は組織開発型事業再成長支援プログラムを通じて、社長の願いである「会社を良くしたい」に応えていきます。 経営理念は「成長の歴史と証を共に創り、心を、組織を、未来を、動かす」

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